Xデーは4/25!! 『斬魔大聖デモンベイン』の発売日である4月25日に合わせ 立体化計画でも主要ホビー誌での撮影が無事終了。 今回は一気に完成までの流れを解説。 更にホビー誌におけるデモンベイン掲載情報もお届けする。 |
原型師:徳林五郎を苦しめたデモンベインの デザインは、そのカラーリングにおいても フィニッシャーを地獄に叩き落す!! パーツ形状、カラーリングから検討された問題点は 1. デモンベインでは垂直に落ちるディティールが多用されており、しかもその側面と断面で異なる塗り分けがされている為、一部においてマスキング不可能なパーツが存在する。 2. 塗り分けに付いては@の影響でエアブラシによる塗装が困難な部分が多く、特に赤のカラーリングに関しては一部、筆塗りを使用する事となる。 3. イヤになるくらい“線”が多く、スミ入れだけでも気の遠くなるほどの作業量となる。 それではその“地獄”の一部を垣間見てみよう!!! |
塗装においてもっとも面倒な工程こそこの“マスキング”である!! カラーリングのラインを明瞭にするため、その色ごとにテープにより塗装されない面をカバーしていく地道な作業は、異なる色をエアブラシで吹き付ける度に繰り返される。 更には細部においてもマスキングは行われ、医療用メスを駆使してマスキングテープに切り込みを施し塗装は進められる。 |
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マスキングテープ(黄色いテープ)を塗装しない部分に丁寧に貼っていく | エアブラシで下地と異なるカラーを吹き付ける |
塗料が完全に乾いたのを確認したのち、丁寧にマスキングテープを剥がしていく | きれいに塗りわけできた脚部 |
今回のフィニッシィングにおいて最も村川を悩ませたのがデモンベインの“塗り分け”だった。 パーツの側面と断面でカラーリングが異なる為、一部筆塗りに頼らねばならないが、筆塗りをムラ無く行うのは塗装における高等技術の一つなのだ。 最終的にデモンベインのロボット然とした印象を強める赤の部分は90%筆塗りという決断を下し、自らその荒業に挑んだ。。 |
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設定画を参考にパーツごとに塗り分けてゆく | コンマ数ミリ単位の塗り分けは極度に高い集中力が必要 |
頭部を初め細かいパーツはマスキング処理が出来ないため、筆塗りとなる | きれいに塗りわけされた各パーツ |
そしてフィニッシャーを最後に待ち受けるものは“スミ入れ”である。 ここで断っておきたいのが、VA社のプロフィニッシャーが行うのは一般的なホビー業界で認識されている希釈した塗料をラインに流し込んで拭き取るという“スミ入れ”というではなく、モールドの線を一本一本、面相筆で上から書き込んでいく“スミ書き”という恐ろしいほど手間のかかる作業なのである。 しかもデモンベインの全身に施されたそのラインの多さたるや、通常のガ○プラの10倍以上!! 明らかに死ねる作業量だ。 |
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1ミリにも満たない溝に筆を入れていく作業は恐ろしいほどの手間 | 設定画にあくまでも忠実に、妥協は許されない |
こうして長きに渡って挑戦し続けてきたデモンベイン立体化計画の成果が発表される事となった。 一つ一つ造形、塗装されたパーツ群を組上げ、今ここに立体造形としてのデモンベインに魂が宿る!! それは機を会わせたかのごとく4月25日! プロジェクトチームの集大成とも言える最後(?)の更新を是非とも 誌面上で見届けて頂きたい!! |
【デモンベイン立体化計画掲載情報】
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