デモンベイン立体化計画
Vol.9 (2003/12/12更新)

2mの鬼械神を召喚!!
D2 制作記録【5】
The Process of D2[3]〜制作過程2〜

果たして完成は12月21日の竣工式に間に合うのか!?
『そんな先のことを我々は約束できないッッッ!!!!!!』
そう、制作現場は日々戦場なのだ!!


遂に発表されてしまった竣工式の開催日程。
という事は、その日までに完成していなければ全ては水泡に帰す!
自らの退路を断ち、まさに“背水の陣”を敷いたプロジェクトチーム。
『なに、“背水の陣”で勝負するのはいつもの事ですよ』
そう答えつつも、プロジェクト進行監修のもえらからは余裕の表情が
消えていた・・・・・

もはや時間との戦いとなった決死の制作過程をお届けする。



■FRP製大型モデル制作の過程

通常、FRP製大型モデルは下記の過程にて制作される。
#1:スタイルフォームによる原型制作
#2:原型をもとに型を作成
#3:型にFRP樹脂を流しパーツを成型
#4:成型されたFRP樹脂のパーツを型から外し整形
#5:塗装及び組み立て
#6:完成
今回は、D2で使用されるパーツにて#4を解説。


#4-1:特殊樹脂によるコーティング

FRP成形されたパーツは表面が荒れていても、材質本来が有する“切削性の悪さ”より、直接の研磨等の加工が出来ない事が最大のネックである。
そこで、荒れた表面に特殊樹脂のコーティングを行い、その樹脂から成る層を研磨する技法にて表面処理が行われる。
ブロックをFRP樹脂で接着してから特殊樹脂でコーティングを行う。
画像は肩を含む両腕及び、腰のアーマー。
当然ながら、表面処理をする為にはコーティングされる特殊樹脂にはある程度の“厚み”が必要となってくる。
従って、この工程は時間をかけながら何度も何度もコーティングが行われる。
特殊樹脂の乾燥時間は天候によって大きく左右される。
スケジュールが決定されているとは言え、ここだけは神頼みとなる。
制作チームが最も心配していた工程。
FRPの表面に何層にも重ねられたコーティング材は完全に乾いてから研磨される。


#4-2:表面処理

コーティングされた全てのパーツはようやく表面処理の段階へと入る。
ここより先は、大きさの違いこそあれ模型誌等により見る事が出来る光景である。
キズをチェックするためにサーフェーサーを吹き、形状修正にはパテを盛って削る・・・・・・
磨き込みとチェックを幾重にも行い巨大なパーツ群は丁寧に処理されていく。
白いサーフェーサーを吹き付け、表面処理を行っている頭部及び胸部。
胸部先端には形状修正の為に盛られたパテが確認できる。
コーティング材を削り過ぎないようにギリギリで見極めながら更にサーフェーサーを吹き付けていく。 頭部と胸部をつなぐ首の位置は未だ決定していない。
この画像はバランスを確認する為に仮止めしているだけである。
↑表面処理中の脚部シールド大きな曲面を有するパーツなだけに、表面処理の労力は今回最も過酷である。
表面処理が完了した脚部シールド。
再度、サーフェーサーが吹き付けられ、
後は塗装を待つばかりの状態となる。

FRP成形された“光の帯”(ビーム髪の毛)はD2において最もパーツ形状に重量の負荷が掛かる部分である為、極限まで薄く成形されている。
このパーツも丹念に磨き込まれている。

次回は竣工式直前!12/19に“#5:塗装及び組み立て”を更新!!
そしてなんと12/21には“#6:完成”を竣工式会場にてライヴで味わう事が出来る!?
本当に間に合うのか!??



来る者拒まず!!

集え!祝いのレムリアインパクト!!
“D2 Project 完成竣工式”開催


制作チームの死闘をよそに、広報チームは非情にも竣工式日程及び会場をフィックスした!!
『間に合わなければオレ達の覚悟もその程度だったと言う事さ・・・・・』
涼しげにセリフを決める最狂広報:ジョイまっくすの表情にも焦りと苛立ちは隠せない!!

初公開は何故、コミケ会場ではないのか!?
その理由は、このページを見てくれている“ニトロ&デモンベインファン”にこそ
誰よりも先にD2をご覧頂きたいからである!!!
ニトロ&デモンベインファンだけに用意された『機神咆吼デモンベイン』の
広報展開の決起となる特別な一日・・・・・
是非ともその心意気を汲んで『集え!祝いのレムリアインパクト!!』


《DEMONBANE 2m model 竣工式》
会場:秋葉原ラジオ会館8階大ホール
開催日時:2003年12月21日(日)
参加費:無料
※但し、会場の大きさの都合で入場を制限させて頂く場合がございます。

開始時間、イベント内容等の詳細は決定次第このページにてお知らせいたします。


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