Vol.10
(2003/12/19更新)
2mの鬼械神を召喚!!
D2 制作記録【6】
The Process of D2[4]〜制作過程3〜
遂に完成は目前となった!
夢に挑んだ熱き漢達の魂を一つとして最後の制作記録を
ここにお届けする!!
『これで完成だ・・・・・』
プロジェクトに関わった全員が見守るなか、制作チームが最後の工程に今、着手する。
無謀な夢を実現させるD2 Projectは遂に頂上がその手に届く段階へと上り詰めた。
記念すべきWeb連載10回目にして決着なるか!?
締切目前の決死の制作過程をお届けする。
■FRP製大型モデル制作の過程
通常、FRP製大型モデルは下記の過程にて制作される。
#1:スタイルフォームによる原型制作
#2:原型をもとに型を作成
#3:型にFRP樹脂を流しパーツを成型
#4:成型されたFRP樹脂のパーツを型から外し整形
#5:塗装及び組み立て
#6:完成
今回は、D2で使用されるパーツにて
#5:塗装及び組み立てを解説。
#5-1:組み立て
原形制作からFRP成形、そしてパーツ整形までの段階を通してそろった全てのパーツが慎重に組上げられる。
FRPの材質上、軽量化は為されているものの、各パーツの大きさは相当のものであり、接続部に掛かる負荷は通常の大型モデルをはるかに上回る。
しかも、重量対策が検討された設計と言えど、あくまでもガレージキットのプロポーションとバランスを再現する事が優先されている為、計算上でも極限までシェイプされている。
長い脚部と細くくびれた胴体、そしてそれをつなぐ僅かな接合面。
大型モデルでは考えられない極限まで調整された重量計算で成り立っている本体部分。
大型モデル化の為に“短足”“寸詰まり”になる事など制作チームの美意識が決して許しはしないのである!!
#5-2:股関節の接合面
この本体部分に、両腕、頭部、脚部シールドといった全てのパーツが取り付けられる。
従って、重量対策の要となる“股関節”及び“足首”は慎重に調整を行いながらFRP樹脂で強力に接着される。
胴体部及び脚部股関節のアップ
背面からの画像では特に胸部のボリュームに対する腹部の細さが際立つ。
当然ながら、腹部の部分のみFRP樹脂が厚くなっており、上半身の重量を股関節と共にガッチリと支えている。
更に股関節部のアップ
組み立ての微調整で生じる隙間についてもFRP樹脂のブロックをはめ込み、接合面の強化を行う。
この部分では、脚部及びスカートアーマーがそれぞれ接合に干渉している為に、各パーツを取り付けながら何度も入念な調整が行われる。
股関節上部より
スカートアーマーを取り付ける穴より、脚部と胴体をつなぐジョイントが確認できる。
FRP樹脂での接着は強力ではあるものの、最終的に強度が必要な際にはそれぞれのパーツをこの様な連結させる為のジョイントを使用する。
#5-3:塗装[1]エージング塗装処理
2mだからこその“重量感”、“存在感”を演出する為には!?
その全ては最終工程の塗装技法に託された!!
模型における“大型”を示すスケールは60pクラスが通例であり、その範囲までは塗装においても“模型的手法”が通用する。
しかしながら、2mというそれをはるかに上回るスケールの場合、塗装においては全く別の技術が要求される。
D2を模型的手法で塗装したと場合、受ける印象は『2mの大きな模型』となってしまう危険性が大である。
むしろ、壁画や建造物の塗装手法を応用することが適当であるとの判断において、スケールならではの“重量感”、“存在感”を最高の仕上がりで演出するべく最終工程はスタートした。
サーフェーサーにより下地処理が為された本体に“重厚感”を演出する塗装処理を行う。
エッジ部分を際立たせる為にメタリックの塗料を幾重にも吹き付ける。
これにより広い面の間延びを抑え、各部分の緊張感を維持させる。
この処理で使用される塗料でも10色以上のブレンドを行っている。
大スケールでの単色塗装は多少の凹凸でも視覚効果により単純なブロックにしか見えない為、
出来る限りエッジの処理を行ってから基本色の塗装を行う。
基本色の前に仕上げられた表面。
まるで地金のような重厚感を持つ。
この上から、デモンベインを象徴する3色の“トリコロールカラー”をなじませてゆく。
#5-4:塗装[2]基本色塗装
遂にその姿に魂が込められるデモンベイン。
先に施されたエージング塗装処理の効果により基本色(青)を重ねたパーツのエッジ、モールドが単一色に負けず際立っている。
現段階ではまだ、エージング部分が強い為、更に調合した塗料を重ね色調の境界をなじませる。
デモンベインの“強さ”を表現するアクセントとして配色された警戒色の赤。
工程が進むごとに浮き上がってくる力強い姿が制作チームの心を逸らせる。
彩色は広い工房内で全身の彩色バランスを確認しながら慎重に進められる。
#5-5:塗装
[3]
特殊処理
鮮やかな頭部光の帯(ビーム髪の毛)の塗装。
雰囲気を生かす為に、蛍光色の特質を利用しパーツ形状の凹凸に合わせ、透明感と発色が両立できるように吹き付ける。
ちなみに先端部分は試しにベタ塗りされているが今回は上記技法が採用された。
今回はここまでだ!
そして待望の“#6:完成”はその目で確かめて欲しい!!
『デモンベイン立体化計画2:D2 Project LIVE』としてこれから
各メディア、イベント会場、ショップ店頭に召喚される2mの鬼械神を
キミ達と共に見る事が出来る日を楽しみにしている!!
大体同じでびっくりです!!
集え!祝いのレムリアインパクト!!
“D2 Project 完成竣工式”開催
《DEMONBANE 2m model 竣工式》
会場:秋葉原ラジオ会館8階大ホール
開催日時:2003年12月21日(日)
参加費:無料
開催時間:12:00〜16:00
※但し、会場の大きさの都合で入場を制限させて頂く場合がございます。
イベント内容
[1] 除幕式+『機神咆吼デモンベイン』プロモーション
開演:13:00〜14:00
D2公開の瞬間!!
応援して頂いた皆様と一緒に除幕式を行います。
そして“『機神咆吼デモンベイン』プロモーション”では、
我らの最狂広報:ジョイまっくすが2004年3月11日に発売が予定されている
『機神咆吼デモンベイン』の限定DXパックや予約特典の内容、
通常版との違いを公開されたばかりのD2を前に分かりやすく解説。
どれを買えば良かったのか迷っているキミもこれで予約は万全だ!!
更に、予期せぬ何かが起こるかも・・・・・・・・・
[2]『機神咆吼デモンベイン』プロモーション
開演:15:00〜16:00
除幕式こそ無いものの、密度タップリ、内容コッテリで
『機神咆吼デモンベイン』を最狂広報:ジョイまっくすが解説!!
勿論、予期せぬ何かが起こるかも・・・・・・・・・
※[1]除幕式+『機神咆吼デモンベイン』プロモーションより
除幕式のセレモニーが外されただけで、プログラムの
内容はだいたい同じでびっくりです。
[3]
竣工式特別受注!!
『機神咆吼デモンベインA-BRAND BOX』セット
※こちらの特別受注はラジオ会館6階:ボークス秋葉原ショールーム
にて受付を行います。くれぐれもご注意下さい。
時間10:00〜特別枠に達し次第終了
なんと、12/25の受注スタートに先駆けて
ニトロ&デモンベインファンの為に
A-BRANDより特別予約枠を確保させて頂きました。
僅か総生産数500セットより確保された先行予約枠をお見逃し無く!!
※先行特別枠での受注はボークス秋葉原ショールームのみとなっております。
ご予約はお一人様1セット、御内金として¥5,000+消費税の¥5,250を頂きます。