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Vol.4 (2003/11/07更新)
D2 PROJECT
〜デモンベイン 2mモデルに挑む漢達〜:後編
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これはかつてあった物語の回想録ではない。
これからリアルタイムで展開される物語の序章である。
総制作費:6,250,000円
勿論、全てが順調に行くとは思っていなかった。
多少の困難は乗り越える覚悟があった。
しかし、目の前の現実はあまりに厳しく、早くも暗礁に乗り上げた
プロジェクトに誰しもが戸惑いの色を隠せなかった。
進むか退くか・・・・・
答えはひとつである。
そう、我々は一歩も退かない!!!!
難しい事情は一切念頭から除外し、“実現”のみを目指す。
各社担当が金策に奔走する!!
激闘!京都下京区編
制作の直接現場においてコスト面での重責を負うボークスの担当者:鷹尾とA-BRAND代表:みさきせりかはボークス本社のある京都へと向かった。
『まずは我々がやらねば・・・・』
目的は制作コスト面での削減検討と出資提案である。
『デモンベインの立体化にここまで関わりを持った以上、ボークスが協力できずして何処が協力するんです!?』
『ニトロさんが最高の舞台で我々の力を必要としてくれるならば、それに応え花道を造る事こそ、ホビー業界におけるボークスの“役割”ではないでしょうか!?』
鷹尾とみさきは数時間にも及ぶ社内プレゼンテーションにてボークスの説得に成功。
気になるのは並行して動いている、ニトロプラスと角川サイドの検討結果である。
GOサインが届き次第、最速で制作に入れるよう準備を整え、二人は制作慌ただしく京都を後にした。
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死闘!!東京千代田区編
それぞれの不安を胸に、ニトロオフィスの会議室にて各担当者、開発スタッフ、広報が集結。
“D2 Project”の是非に最終決議を下す時が遂にやってきた。
削減されたコストをもとに、それぞれの立場で出資内容を説明。
ニトロプラス、角川書店、ボークスがギリギリの条件を提示して“D2 Project”の内容と再度照らし合わせる。
・・・・・・・・・・・まだ、資金が足りない。
やはり実現は不可能なのだろうか?
重い空気に包まれた会議室に絶望の色が漂う。
それでも尚、僅かな可能性を探り、開発スタッフ陣からスケールダウンによる更なるコスト削減案や、バストアップモデルのみの制作案、最後には有志を募り個人としてでも出資するという発言までもが必死に検討された。
一度描いてしまった夢に今更、歯止めはかけられない。
皆、見てみたいのだ。2mのデモンベインを・・・・・・
そして分かっているのだ。これが最大、最高のチャンスである事を・・・・・・
全ては語り尽くされ、これ以上現状における進展はもはや望めない。
遂に判断はプロジェクトにおいて進行を監修するもえらの手に委ねられた。
『制作期間はPS2版の発売までは時間があるのだから、その間に何らかの手立てが必ず出来るはずだ。今、諦めてしまっては二度とチャンスは来ない!
制作は・・・・・・・・・・決行する!!!!!!!』
湧き上がる会議室。
最大の難問を抱えながらも進行するプロジェクトにメンバーも覚悟を決めた。
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『我々はこれより“D2 Project”を開始する!!』
次週より制作レポートが公開!
今後、この連載をご覧の皆様の応援がチームにとって何よりの支えとなるであろう。
【上記コメントは基金を募る意味ではございませんのでご安心下さい(笑)】
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